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赤ちゃんがいるご家庭の災害時の備えと対応についてお役立ち情報のご紹介!

赤ちゃんがいる生活の中で、いつやってくるか分からない災害に不安を抱え、どんな準備をしておいたほうが良いのか、どのように過ごしたら良いのか、気になるけど実際はよく分からないと言う方は多いのではないかと思います。

そこで今回は、一般社団法人 日本助産学会』NPO法人 日本ラクテーションコンサルタント協会』から出されている情報とても参考になるので、ご紹介したいと思います。

目次

震災時に役立つ「赤ちゃんとご家族のための減災」動画

このサイトで紹介されている動画は、助産師の学術団体である助産学会が、「防災学術連携体」の呼びかけに賛同し、一般の方々向けの「防災科学の基礎講座」として作成したものです。
その内容は、①赤ちゃんと安全に避難しよう ②赤ちゃんがいる家庭での備蓄と赤ちゃんのケア ③災害時の気持ちと対処法 の3つテーマで、それぞれ10分程度の動画で分かりやすくまとめられています。

①赤ちゃんと安全に避難しよう
近年は、地震・台風・集中大雨・大雪など、様々な自然災害が頻発していますね。
突然の災害が発生したとき、多くの人は恐怖と不安で頭の中がパニックになります。ましてや、小さな赤ちゃんがいる中でのとっさの避難行動は難しい事も多いですが、日頃からイメージや訓練をしておくことで、反射的に身を守る行動ができるようになります。
また、台風や大雨・大雪など、天候予測が出来るときは、事前の準備と情報収集をすることで被害を最小限にとどめ、計画的な避難行動が取れます。
自分が住んでいる地域のハザードマップはぜひ確認しておきましょう。
避難する場所は、地域の避難所が良いのか、在宅避難をした方が良いのか、予めそれぞれの場所での生活環境をイメージしておくと良いです。
避難所等に移動する場合には、移動するタイミングがとても大切です。赤ちゃんを連れた状態での移動には時間がかかります。妊婦さんや小さなこどもがいる場合には、レベル2での移動が推奨されています。浸水など、何らかの被害の可能性がある場合には早め早めの行動が大切です。

災害時の避難場所としては、公的な体育館や公民館等などの限らず、親族宅、親しい友人宅、一時的なホテルなども利用なども、検討すると良いでしょう。地域によっては、母子専用の福祉避難所が設置されているところもあります。
ハザードマップ同様、予め地域情報を押さえておくと災害時は役に立ちます。
どこに避難するにしても、それぞれの場所での生活環境をイメージしておくことは大切です。

能登地震では、複数の孤立した集落で、長期間ライフラインの復旧が見込めないため、一部地域では、集落全員の一斉移動が始まり、住民の方が苦渋の選択に迫られているというニュースが流れていました。その現状に、今回の災害規模がどれだけ大きく深刻だということが伝わりますし、命と心を守るための生活環境の問題はとても難しいものなんだと感じます。

また、この動画の中では、火事の際の避難行動についても解説しています。
災害で最も多いのは火事だそうです。火事の際には、頭を低くし煙を吸わないようにしながら素早く避難する事が大切ですが、赤ちゃんを抱っこしたままで、低い姿勢で移動することは結構難しいです。赤ちゃんが煙りを吸ってしまうことも心配です。
動画では、段ボール箱を利用した赤ちゃんの安全な移動法などが紹介されています。

②赤ちゃんがいる家庭での備蓄と赤ちゃんのケア
災害時の備蓄と災害が起こった際の赤ちゃんの栄養やケアについても分かりやすく解説しています。
災害に備え、備蓄しておいたほうが良い食料は1週間分。水は1日1人3リットルが必要とされています。
生後1ヶ月の赤ちゃんに必要なオムツも1週間分~10日分。ざっと計算しても100枚近いオムツがあると安心です。
同様に、赤ちゃんに皮膚をを清潔に保つお尻ふき等も余裕をもって準備しておきましょう。

そして、災害時の栄養として最適なのは『母乳』です。
母乳の中には、生きた免疫物質がたくさん含まれています。災害時にはさまざま感染症が流行しますが、母乳はそのような感染症から赤ちゃんを守ってくれる働きあります。また、災害時の授乳は、赤ちゃんだけでなくお母さん自身の精神状態を安定させる働きがあることも知られています。
災害のショックで一時的に母乳の量が減ることがありますが、授乳を続けるうちに回復して来る事は多いので、母乳を諦めずできるだけの授乳を続ける事が大切です。
ミルクや搾乳を飲ませる場合は、災害時は清潔な哺乳瓶がないことも多いので、紙コップを使ってミルクを飲ませる方法を知っておくと便利です。
動画では、実際のカップ授乳の様子が出ているので、ぜひ参考にしてください。

③災害時の気持ちと対処法
突然の災害に遭遇したとき、お母さんも赤ちゃんも、心は大きなストレスを感じます。
お母さんには様々な体調不良や不安・大きな虚無感や孤独感・悲しみが沸き起こったり、感情のコントロールが難しくなることがあります。
赤ちゃんも不安になるので、いつもより機嫌が悪かったり夜泣きをすることもあります。
多くの人がいる避難所では、赤ちゃんが夜泣きをすると周りに人に気を使うので、それがまた大きなストレスとなったりします。
そんな時は、決して1人で悩まず、我慢しすぎずに素直にその気持ちを誰かに話してみてください。
苦しい時、少し力を抜いて話しをすることで少し元気になれるかもしれません。


災害時の赤ちゃんの栄養

NPO法人日本ラクテーション・コンサルタント協会は、国際認定ラクテーション・コンサルタント(International Board Certified Lactation Consultant,以下IBCLC)及びその他の母乳育児支援にかかわる専門家のための非営利団体で、災害時にも乳幼児に適切な栄養環境が保たれるよう、母乳育児中の母子に適切な授乳環境と情報が届けられるよう支援しています。

このサイトは、災害時の母乳育児についての情報が集約されていますのでぜひご覧ください。
資料は、避難所で印刷して配布できるようにPDFにまとめられています。

・【緊急対応】災害時の乳幼児栄養・授乳支援オンライン相談   
・ちらし「災害時の赤ちゃんの栄養」     
・ちらし「液体ミルクを災害時に安全に使用するためのチェックリスト」   
・ちらし「コップで授乳」   
・漫画ちらし「どうする? 災害時の赤ちゃんの栄養」         
・中国語、英語、スペイン語、アラビア語、インドネシア語版     
・災害時の乳児栄養ちらし:NPO法人レスキューストックヤード作成 
・災害時の心配-よく聞かれる質問 

これらの情報が、災害時のお母さんと赤ちゃんを守るために、多くの方々に届くことを願っています。


      

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