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卒乳後ってどう過ごせば良いの?一か月間の過ごし方について解説!

今回は、卒乳を迎えた日から、その後1ヶ月間のおっぱいのケアについてお話していきます。

授乳を終え卒乳に入るタイミングに決まりはありませんが、一人ではこころ心細いと感じる方は、ご主人がお休みの時など、ご家族のサポートがある時に行うと良いでしょう。

いよいよ卒乳に入る時、最後の授乳は、時間を気にせず、こどもが満足するまで吸わせてあげましょう。

目次

★卒乳0日目~3日目までのケア(胸の張りが強い時期)

最後の授乳を終えた後は、乳房を刺激せずそのまま様子をみます。

その後、時間の経過とともに母乳が溜まってくるので次第に胸に張り感が出てきます。胸の張りのピークは、おおよそ1日目~3日目までに起こりますが、さほど辛い張りでないなら、そのまま搾らないで様子をみます。

その理由は、乳房には、乳腺内に母乳がうっ滞した状態が長く続くと、母乳の生産を減らすホルモン(母乳分泌抑制ホルモン)が出てくるというシステムがあります。卒乳の時は、これを利用し、ある一定期間乳腺内に母乳を溜めることで母乳の分泌を押さえていくのです。

逆に、張り感が強く痛みが出てきたり、不快に感じるようでしたら、その時点で、一度楽になるまでしっかり搾りましょう。

最後の授乳の後、どれくらい母乳を溜められるかは、かなり個人差があります。

よく「卒乳後3日間は搾ってはいけない」「搾りすぎると余計に母乳を作ってくる」というネット情報を鵜呑みにし、乳房が岩のようにゴツゴツ硬くなっているいるにも関わらず、まったく搾っていない人もいますが、あまり我慢しすぎると、詰まってしまったり、まれに乳腺炎を起こすことがあるので注意が必要です。

また、張り返しを心配し、ほんの少し圧抜き程度の搾乳しかしていない場合は、乳房の張りがなかなか取れず、結果的にちょこちょこ頻回に搾っていることが多いので余計に、張り感が強くなります。

最初の3日間は、おっぱいが張ってきてもそれがさほど気にならない程度なら、そのまま様子をみて、おっぱいが張ってきて痛みや不快感が出てきたら、心配せずしっかり搾ってください。
「あ~、大分楽になったなあ」という感じるまで搾って大丈夫です。

乳房の張りを気にしすぎて、何度も触って張り感を確認したり、乳房本体を刺激しすぎると余計に張ってくるので気をつけましょう。

張り感が強く辛い時には、タオル巻いたアイスノンや冷却シートなでクーリングしても良いです。

また、卒乳を始めた最初の3日間は、こどもがおぱっぱいを欲しがり激しく泣く事も多いです。泣いているこどもの様子に、乳房の張り感がさらに強くなったり、こんなに泣いて欲しがっているのに、本当に卒乳をしても良いだろうかと、心が揺れ動いたりします。
卒乳を勧めて行く中で、卒乳をすることに大きな不安を感じたり、もしかしたら「今じゃないかもしれない」と思えば、無理に卒乳をする必要はありません。
授乳を再開し、改めて仕切り直すことも出来ます。
あくまでも、自分の心に素直に勧めていただく方が良いと思います。

★卒乳3~4日目頃のケア(胸の張りのピークを越える頃)

卒乳を始めて3~4日目になると、胸の張りもピークを越えて、少し楽になってきていることを感じます。

このタイミングでしっかり排乳すると、胸の張りがさらに楽になります。助産師による排乳マッサージもこの時期に受けると効果的です。

中には、卒乳後、ほとんど乳房の張り感を感じない方もいらっしゃいます。「このまま搾らないでも大丈夫ですか?」と聞かれる事もありますが、私は、そのような方でも、一度はしっかり搾っておいた方が良いと感じています。

張りを感じないからと、全く搾らないでいた場合「「なんとなくすっきりしない」感が長く続いたり、後から軽い張り感を感じる事があるからです。まだ乳頭の出口が開いているうちに、ある程度の排乳をしておいた方が良い様に思います。

これは、あくまでの私自身の経験で感じることです。

ただし、乳房内に残った母乳を搾りきらなければいけないという訳ではありません。残乳が乳癌のリスクになることもありません。

卒乳時の助産師による排乳マッサージも、セルフケアが出来ていれば、必ず受けなくてはいけないものではありません。

より安心して卒乳をするためのケアとして、ご活用されると良いと思います。

★卒乳5日目以降~1ヶ月後頃までのケア

この時期になると、乳房の張りも大分落ち着いてきます。しかし、しばらく母乳はでつづけますので、搾乳の間隔を数日ずつ空けながら、搾乳をしていきます。

多くの場合、卒乳後1ヶ月頃になると母乳の分泌も抑えられ、じわっと滲む程度になってきますので、そこまで落ち着いたら、一通りの卒乳のケア終了です。

★卒乳1ヶ月後以降について

無事に卒乳を終えた後、完全に母乳が止まらず、しばらくの間、搾ると滲み出る程度の母乳が出続ける人います。中には、数ヶ月数年出る場合もありますが、そのこと自体に大きな問題がありません。
定期的な乳癌検診や婦人科検診を受けるようにしましょう。
ただし、卒乳後3ヶ月経っても、まだ母乳がたくさん出る、胸のしこりが取れない、月経が始まらないなどの症状がある場合には、その時点で、必ず乳腺外科や婦人科を受診しましょう。

★最後に

卒乳を迎えるということは、これまでの育児のあり方から、新しい育児の世界に、こどもと一緒に進んでいくということです。
前日まで、おっぱいを欲しがり泣いていたこどもが、いつの間にかおっぱいを欲しがらなくなった時、我が子の成長と同時に大きな寂しさがこみ上げてくる方も多いです。我が子に母乳を飲ませていた日々が、大変だったけど愛おしい時間だったということを改めて感じるのです。
卒乳の方法や仕方に決まった形はありません。
ここにご紹介した内容は、皆さんが卒乳を迎える時の参考の一つとしてお読みください。
卒乳を迎える時、それぞれの母と子に特別な物語があります。
どうぞ、それぞれの卒乳の物語を大切に紡いでください。

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